ページ更新日:2018/05/11
初回登録:2018/05/11
![]() | 「有楽座/ゆうらくざ」は1908年12月1日に開館した劇場(日本初全席椅子席)。東京市麹町区(現:東京都千代田区)有楽町2丁目に立地(概ね現在の「東京交通会館」の南側に相当)。客席は3層式で定員約900人の全席客椅子席、舞台は幅約11m,奥行約7.3mのプロセニアム・アーチ(下記参照)を有したオーケストラ・ピット付、レストランも付属した近代的な西洋式劇場として隆盛。1920年夏頃に「帝国劇場(株)」に合併され、1923年の関東大震災で焼失、以降も再建には至りませんでした。 |
※1段目:1913年古地図=右は90度回転拡大(個人所有) ※2段目:1908年~1923年の間(所有:hinonbey/United States) ※3段目:プロセニアム・アーチ参考例/米国サンフランシスコ市ウォー・メモリアル・オペラ・ハウス=2012年11月10日(撮影:Ed And Eddie From Palo Alto, USA)
「Proscenium Arch/プロセニアム?アーチ」は舞台を額縁の絵画に見立てた構造。
舞台側の利点として、大きな「幕」の取り付けが可能で舞台転換が容易、幕の上部裏に照明装置を隠せるので照明効果にも対応など。
観客側の利点としては、1階から2階,3階まで同様の観覧が可能であり、多人数収容の大型劇場向きなど。
逆に共通の欠点として、舞台と観客が明確に仕切られ別空間に配置されるので、「小劇場」と比べ舞台と観客との一体感が薄れることなど。
![]() | 東京都千代田区有楽町には歴史上3つの「有楽座」が存在。同時期の営業はありませんが、ここでは3,つの「有楽座」に関連するページを表示しています。 ページ更新日:2019/01/11 |