第18回:淵,渕/ふち,ぶち,うち

淵,渕,ふち,ぶち,うち

2015年4月の変更資料として、「新潟県新潟市江南区大淵」から「新潟県新潟市江南区大渕」への変更がありました。「淵」は正字体であり、その俗字(通字)として「渕」及び「渊」があります。通常「俗字(通字)」に変更される場合は、「地形」,「伝説」などの由来地名であり、利用者の利便性などを考慮した変更と思われます。尚、市区町村名に「渊」の使用は無、「淵」が93件、「渕」が182件存在しました。

当ページデータ:2015/05/29(日本郵政更新データ使用)

当ページ更新日:2015/06/01


▼淵:漢字として
「瀬/せ」の対語として「底が深く水がよどんでいる所」、「容易に抜け出られない苦しい境遇、苦境」の意味を持っています(参照:Goo辞書)。
地名としては、前述の様な地形由来、及び深く神秘的であることから「河童」など多くの伝説が存在します。また「淵/渕」には前後に多種多様な文字を伴い、多くは地形由及び伝説由来と推測されます。

▼狸渕/むじなぶち:茨城県つくばみらい市狸渕
主に二説に分類されるようですが、室町時代の僧侶「宗運/そううん」の死体が「狸/たぬき」になり、その狸/たぬき」の死骸が「小貝川」の渕に漂着したとの伝説があります(詳細は下記リンク参照)。

▼鰄渕/かいらげぶち:秋田県能代市鰄渕
「神明社/しんめいしゃ:鰄渕神明社」では毎年「鰄渕番楽/かいらげふちばんがく」が催されますが、「神明社/しんめいしゃ」は開基年不明であり、口碑による移転説もあります。また「鰄渕番楽」と同系譜とされる「根子番楽/ねっこばんがく」からも詳細は不明です。
一般的に大きく二つの意味に分類できます。一つは「サメ類の背の中央部分の皮」または「サメ皮で装飾された刀」の意味。二つ目は「焼物がサメ肌の様に縮れた様子」で「井戸茶碗」の腰部や高台では見所ともなっている状態。上記の様な例では、「梅花皮」の漢字が充てられることも多くあります。
また「梅津政景日記」などでも知られる「梅津 政景/うめづ・まさかげ」は茶坊主出身であり、上流域の高台である「比井野村:能代市二ツ井町」を知行地として開墾、「梅」,「高台」は「梅花皮」に通じる連想ゲームの様ですが、地名由来に関係している可能性もあります。

▼猫渕/ねこぶち
愛知県知多郡武豊町蛇渕:ぢゃぶち
福島県福島市猫渕:ねこぶち
宮城県気仙沼市松崎猫渕:うないがふち
市区町村名ではありませんが、岩手県気仙郡住田町及び陸前高田市には各々「猫渕神社」があり、福島県南会津郡只見町布沢には「猫渕伝説」の残るう「猫渕清水」があります。

▼大淵/大渕:おおぶち
共に「人名」でも多数存在しますが、「大淵」が4件、「大渕」が8件存在。
▼小淵/小渕:こぶち/おぶち
こちらも「人名」でで多数存在しますが、「小淵」が7件、「小渕」が10件存在。
「中淵/中渕」は存在しませんでした。

▼土淵:つちぶち2件/ひじうち1件
秋田県横手市,山形県酒田市は「つちぶち」、兵庫県豊岡市は「ひじうち」読み。

▼土淵:つちぶち6件/どぶち1件
岩手県盛岡市及び遠野市の6地域は全て「つちぶち」、新潟県五泉市は「どぶち」読み。

▼その他の珍しい地名:一部を抜粋
愛知県知多郡武豊町蛇渕:ぢゃぶち
福島県喜多方市蝦蟆渕:がまぶち
静岡県富士市鵜無ケ淵:うないがふち
島根県邑智郡邑南町鱒渕:ますぶち

▼参照サイト

淵/ふち:Goo辞書

淵/ふち:ウィキペディア

茨城県つくばみらい市狸渕/むじなぶち:Google Earth

茨城県つくばみらい市狸渕/むじなぶち:Google Map (地図)

2つの宗運伝説を追う/第9回櫻井徳太郎賞受賞作:茨城県立伊奈高等学校歴史研究部

2つの宗運伝説を追う(2)/第9回櫻井徳太郎賞受賞作:茨城県立伊奈高等学校歴史研究部

2つの宗運伝説を追う(3)/第9回櫻井徳太郎賞受賞作:茨城県立伊奈高等学校歴史研究部

秋田県能代市鰄渕/かいらげぶち:Google Earth

秋田県能代市鰄渕/かいらげぶち:Google Map (地図)

かいらぎ/鰄 / 梅花皮:コトバンク

梅津 政景/うめづ・まさかげ:ウィキペディア

岩堰用水と岩関神社祭典/伝統行事:能代市:あきた白神広域観光推進会議






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